ビタミンC大量投与で「からだ力」が向上した舌がんの男性(67歳)
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私のクリニックでは、ビタミンC大量投与によるがん治療を行っています。
今日は、ビタミンCの大量投与によって
ステージ3のがんが改善した患者さんの症例を紹介したいと思います。
◆ ステージ3の舌がんが転移
この患者さんは、2007年に愛知県の病院で
ステージ3の舌がんと診断され手術を受けましたが、
間もなく頚部リンパ節に転移が見つかって
放射線治療を受けています。
1年半後に縦隔リンパ節と肺への転移が見つかり、
再度放射線治療を受けました。
2度目の放射線治療の直後から40度の高熱を発し、
胸膜炎による胸水が溜まっていることがわかりました。
この時点で炎症反応を占めるCRP値が
20以上という高い値を示していました。
◆ 結核の治療が始まる
当時入院していた病院では、
胸水を調べてもがん細胞が見つからなかったため、
結核になったのではないかと疑われました。
実はその頃、SCCという腫瘍マーカーの値が
かつては1.4だったのに17.4へと急上昇しており、
転移と考えるべき状況でした。
しかし当時の主治医は結核の治療を始めたのです。
しかし腫瘍マーカーの数値は依然として高く、
がんの検査方法のひとつであるPET検査でも
がんの存在が示されたため、
TS‐1という抗がん剤を使い始めたといいます。
◆ 抗酸化療法を始める
結核治療をはじめようとしていたタイミングで
この患者さんは和田クリニックに来院しました。
初診時の血液を見てみると、
リンパ球の数が数百しかないという免疫不全の状態であり、
炎症反応を示すCRP値も
40以上という高い数値を示していました。
この患者さんのCRP値は、治療を行っていくうちに、
治療スタート当初の10分の1である4.2まで減少しました。
そして現在は3.6程度と安定しています。
和田クリニックで行った治療は、
食事指導や抗酸化サプリメントの摂取などです。
この患者さんは厳密な甲田式食事療法(玄米生菜食)は実践しておらず、
野菜を中心とした玄米自然食です。
抗酸化サプリメントとしては、
雲南イチイの木のお茶と青梅エキスを服用しています。
◆ ビタミンCでCRP値が下がった
この患者さんの血液を見てみると、
炎症反応を示すCRP値が高くなっており、
非常に体が酸化していました。
また好中球とリンパ球の比率は13.2というアンバランスな状態で、
免疫力が低下していることも分かりました。
このようなパターンには活性酸素除去効果が期待できる
ビタミンCの大量摂取が効果的だと考え、
週1回、4、5回にわたってビタミンCを摂取してもらったところ、
CRP値が下がると同時に腫瘍マーカーの数値が
10分の1程度まで顕著に下がってきたのです。
この症例は抗酸化作用を持つビタミンCによって
からだ力が向上した好例だといえるでしょう。
◆ この患者さんの経過について
残念ながら、私のクリニックを訪れてから1年半後に、
がんの症状が進みご逝去されました。
体を酸化させない治療を行うことで、
患者さんのQOL(生活の質)はかなり高いものに
なったと考えられます。