京都からすま和田クリニック 和田洋巳の相談室

がん専門医の和田洋巳が40年近くのがん治療の経験で感じた「がんが住みにくい体づくり」について書いていきます。そのほか興味深いがんの症例やがんを防ぐ基礎知識など。

今回は、シリーズ最終回として、からすま和田クリニックでのがん治療の治療到達目標、患者さんにすすめていることについてお話します。

 

前回書いたような食事(糖分を摂り過ぎず、野菜・果物を多く食べ、肉・乳製品は控える)により身体のアルカリ化を計り、炎症を下げ、免疫力を上げることが目標です。それでも不十分な場合は、緩やかに抗がん性のあるものを摂ったり、抗がん剤投与を行うこととしています。

 

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具体的には、

 

① 水溶性食物繊維を多く摂り、順調な排便を継続させる

 

② 食事を『野菜・果物』を中心にする、乳製品は厳禁、牛・豚肉も厳禁

 

③ 免疫を上げる食事をする=キノコを潰して食事に含めるようにする

 

④ 尿のアルカリ化が食事で充分にできないときは『クエン酸重曹』を摂らせる

 

ということを、患者さんにお勧めしています。

これらは、抗がん剤などのいわゆる標準療法とバッティングするところはありません。

 

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以上、5回にわたり、北海道大学医学部で行った講義を要点のみ簡単にまとめました。

読んでいただき、ありがとうございました。

 

なお、今回まとめた内容の詳細が書かれた本

「がんとは何か?その本質はNHE1だ! がんの生きる仕組みとそれを用いたがん治療法」

は、アマゾン、和田屋で販売されております。

興味のある方はぜひ読んでみて下さい。