京都からすま和田クリニック 和田洋巳の相談室

がん専門医の和田洋巳が40年近くのがん治療の経験で感じた「がんが住みにくい体づくり」について書いていきます。そのほか興味深いがんの症例やがんを防ぐ基礎知識など。

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

がんを引き起こすエントロピー

◆ 生命は非平衡の開放系 前回、がんはどのようにしてできるのかという話をしました。 今日は、がんを引き起こすもととなるエントロピーの話をしようと思います。 私たちの体では、食べたものと体の中で作られるものによって、エントロピーと呼ばれる、 ある…

「からだ力」を高める治療法により症状が安定した肺がんの女性(63歳)

今日は、抗がん剤(分子標的薬イレッサ)の量を減らしながら、 自然食などで体調を改善した肺がんの患者さんの症例について説明します。 少量の抗がん剤以外は、サプリメントや自然食などのシンプルな治療法だけで 元気に生活しています。 この患者さんは6…

患者さんに優しいがん治療

現在、がんは二人に一人がかかるともいわれています。 日本の平均寿命が伸びたことや、食生活が欧米化していることからも、 今後がんにかかる方はますます増えてくると考えられます。 これから、 がんとはどういう病気なのか がんを防ぐことはできるのか 防…

がんはどうしてできるのか

がんを理解する 私は専門医として、約40年がんという病気をみてきました。 今感じていることは、がんを予防する、そしてがんを治療するためには、 がんを理解することが大切だということです。 まず、相手を理解することで、どのように対応すべきかが見え…

食事療法によって腫瘍が小さくなった進行性肺がんの男性(59歳)

甲田療法という食事療法によって進行性のがんを縮小させたYさんについてお話ししましょう。 甲田療法は、飢餓療法の一種で、一時的に栄養状態を落とすことでがん細胞の成長を抑えるという治療法です。Yさんは、50歳でがんが発見された当時は、5年生存率…

 からすま和田クリニックについて

2011年1月に、京都の烏丸御池にからすま和田クリニックを開きました。 患者さんとともに「苦しくないがん治療」を実践していきます。クリニックは京都の中心地、烏丸御池にあり、地下鉄の駅も近く極めて便利です。詳しいアクセスはこちらをご覧ください…

私のがん治療について

私のクリニックには、多くの進行がんの患者さんがいらっしゃっています。なかには、他の病院で、もうこれ以上できる治療はないと言われた人もいますが、食事療法や、抗酸化作用のあるサプリメントの服用、ビタミンC注射などをうまく活用することで元気に暮…