京都からすま和田クリニック 和田洋巳の相談室

がん専門医の和田洋巳が40年近くのがん治療の経験で感じた「がんが住みにくい体づくり」について書いていきます。そのほか興味深いがんの症例やがんを防ぐ基礎知識など。

2015-01-01から1年間の記事一覧

講座:がんに負けないからだをつくる〜がん治療のパラダイムシフト〜1

今回から新講座をはじめていきたいと思います。 この講座は、2015年4月4日~12日に、京都駅周辺で開催された市民公開講座「医総会week 2015」にて私がお話しさせて頂いた講演内容になります。前回の講座では、主にこころに注目して、こころとからだの関係性か…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜15

前回まで、ケリー・ターナー博士の書籍「がんが自然に治る生き方」のご紹介の中から、劇的な寛解を得た方たちがしてきた9つのこと をご紹介してきました。 今回は、本講座の最終回として、講座全体のまとめをしていきます。まず、本講座を通して私が言いたか…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜14

前回まで、ケリー・ターナー博士の書籍「がんが自然に治る生き方」のご紹介の中から、劇的な寛解を得た方たちがしてきた9つのことの内、6つ目までを紹介してきました。 今回は、最後の3つ、 7.周囲の人の支えを受け入れる 8.自分の魂と深くつながる 9…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜13

前回まで、ケリー・ターナー博士の書籍「がんが自然に治る生き方」のご紹介の中から、劇的な寛解を得た方たちがしてきた9つのことの内、3つ目までを紹介してきました。 今回は、 4.ハーブとサプリメントの助けを借りる 5.抑圧された感情を解き放つ 6.…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜12

前回は、通常では治癒は難しいと思われる状態から回復した「劇的な寛解」を得た方たちに共通する要因をまとめたケリー・ターナー博士の書籍「がんが自然に治る生き方」のご紹介をしました。 前回は、劇的な寛解に至った方たちがしてきた9つのことのうち、 1…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜11

前回は、元気で前向きに過ごしながら天命を全うしていった患者さんのご紹介をさせていただきました。 今回は、これまでにお見せしたような、通常では治癒は難しいと思われる状態から回復した事例に共通する要因をまとめたケリー・ターナー博士の書籍のご紹介…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜10

前回は、人のこころと身体を捉える上での考え方について、少し詳しくご説明しました。今回は、症例のご紹介をしたいと思います。この症例は、昨年末にご逝去された患者さんですが、初診は約4年前で、1999年に甲状腺がんの摘出手術を行い、その後、多発肺転移…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜9

前回は、治療に対する積極的な姿勢と、癌の指標との関係について、ご紹介しました。 今回は、人のこころと身体を捉える上での考え方について、もう少し詳しくご説明します。 下の本は、ブルース。リプトンというアメリカの細胞生物学者の「思考のパワー」と…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜8

前回は、治療においてこころの働きが重要であることを示す根拠を研究の面から紹介しました。 今回は症例をもとに、治療に対する積極的な姿勢が、癌の指標と関係していることについて、ご紹介していきます。この患者さんは右腎臓癌で、肺転移を指摘され、右腎…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜7

前回は、治療では、きちんと現状を見つめようとすること、自分は癌を克服して生きるのだと強く思うこと、という積極的でありつつも、楽観的な精神状態が重要であるということを症例の紹介からお伝えしました。今回から2回に分けて、治療においてこころの働き…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜6

前回は、大腸癌の方の症例を紹介しましたが、癌と糖尿病との関係が非常に深いということがよくわかる症例だったのではないでしょうか?また、糖尿病も含め、治療には根気が要るものです。そういう意味でも、この方たちの治療へのこころの持ちようが重要そう…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜5

前回は、治療に対して精一杯向き合うことができるためにも心の持ち方が大事であることをお伝えしました。 今回は少し症例を紹介したいと思います。癌と食事が大いに関係があることは、ブログを読んでいただいている読者のみなさまは良くご理解いただいている…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜4

前回まで症例を紹介させていただき、癌の治療には心の働きを無視することはできない、ということをお伝えしました。 今回はその心の働きについて、お話していきます。下の図は、アメリカの細胞生物学者のブルース・リプトン博士の著書です。彼は、遺伝子の働…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜3

今回は前回の症例の続きをお話します。紹介した症例の患者さん、大腸癌・多発肝転移で、余命6ヶ月と言われ、私のクリニックに受診に来られました(左図)。 食事指導と、梅エキス・亜麻仁油を摂り、抗癌剤治療を2週に1度受けた結果、4ヶ月後には、転移巣は…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜2

前回、新講座をはじめるにあたり、がんの細胞の特徴についておさらいをしてきました。今回はその続きとして症例紹介になります。大腸癌・多発肝転移と診断され、余命6ヶ月と言われ、私のクリニックに受診に来られました。 下左の図は、初診時で、どのような…

講座:こころとからだ〜がんは自分が作ったもの〜1

今回から新講座をはじめていきたいと思います。これまでは、主にがんと食事の関係について説明をしてきましたが、新講座ではがんと心の関係についても触れていきたいと思います。 最近では、がんに向き合う気持ちの持ち方や、考え方というのは、がんの治療法…