京都からすま和田クリニック 和田洋巳の相談室

がん専門医の和田洋巳が40年近くのがん治療の経験で感じた「がんが住みにくい体づくり」について書いていきます。そのほか興味深いがんの症例やがんを防ぐ基礎知識など。

私の新刊の書評が掲載されました

    京都に本社がある中外日報という宗教専門紙の新刊コーナーで
    私の新刊『がんとエントロピー』を紹介していただきました。

    2011年6月23日付の7面です。
    私のがん治療のポイントが非常に分かりやすくまとめられています。
    中外日報のみなさん、大変ありがとうございました。

    がんとエントロピー ―「からだ力」で立ちむかう

    がんとエントロピー ―「からだ力」で立ちむかう


    スキャンした新聞記事もこの下に紹介していますが、
    読みやすいように、書評の全文をここに転載させていただきます。

    がんとは何か、どうすればがんにかからない体でいることができるのか
    ということについて関心のある方に参考になると思います。

    ◆ 毒素排出し体質改善を(中外日報 2011年6月23日)

    伝統医薬や玄米生菜食  骨髄免疫力向上させる

    がんによる死亡者数は年々増加し続けており、がんは現代医学が解決すべき最大の課題となっている。しかし、そのメカニズムはいまだ解明されておらず、人類は憎むべき敵との闘いを恐れつつ日々を過ごしていると言ってよい。
    本書は分子生物学の基礎をつくったといわれるシュレーディンガーが提唱したエントロピー理論をがん治療の支えとして、がん予防の可能性を医学的立場から丁寧に解説したものである。
    著者は医学者であり外科医として長く京都大学で活躍し、現在は京都の「からすま和田クリニック」院長として医療現場に身を置いている。
    エントロピーという熱力学の第2法則の概念を生命体に当てはめると、「生命は歳をとり、若返ることはできない」ことを意味する。著者は、生命活動を営む上で体内にたまるものをエントロピーと呼んでいる。
    生命は外からエネルギーを摂取し、不要なものを排出する代謝を繰り返している。その結果、酸化の形で体内にエントロピーがたまってくる。エントロピーが増大すると生命体は「がん化」し、最終的には死を迎えることになる。体内にたまったエントロピーを下げるには、デトックス(毒素排出)しかない。
    本書は、活性酸素を減らし、骨髄免疫力を向上させて「からだ力」を高め、「がんが住みにくい体質を作る」ための方法として、伝統医薬の活用や、玄米生菜食などのエントロピーを減らす食生活を進めている。