がん細胞の数と、その数に応じた治療のめやす
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この表は、私が考える、がん細胞の数とその数に対応するがん治療法の目安です。
たとえば耳かき一杯くらいの大きさのがん細胞の数は1000万個程度になります。
がん細胞が一億個程度にまで増えると、小指の先ほどの大きさになります。
がん細胞が10億個ほどになれば、がんは5センチ程度の大きさになるのです。
このうち、免疫力だけでは退縮させることができる
がん細胞の数は10万個から100個程度です。
がん細胞の数が1000万個を超えると、
免疫力だけで対応することは困難になってきます。
患者さんの体が持っている免疫力を使って
がんを治療するのが免疫療法ですが、
この表を見ても分かるとおり、免疫療法だけでがん治療を行うのは
なかなか難しいと言わざるをえません。
抗がん剤治療を検討するとよいのは、
がん細胞が100万個から1億個の間にあるときです。
がん細胞が1万個から10万個を超えたあたりから
免疫力によって抑えることができなくなります。
そして、手術可能ながん腫瘍という形で発見されるのが、
早くて1億個だからです。
1億個というと膨大な数のように思えますが、
実際には小指の先ほどの小さな腫瘍です。